私たちは観光客に「強烈な体験」(のイメージ)を提供出来なければならない。
私は仕事をしている中で、たくさんの観光情報を見させていただいています。
ほとんどのスポットはすごく魅力的です。
今度の休日に行きたい!と私自身が思ってしまうものばかりです。
しかし、その多くが、「魅力が伝わりにくいもの」だったりするのがもったいないと思っています。
【例えば】
※女性2人が今度の休日にどこへ行くかで悩んでいます。
女A「なんか滝行ってマイナスイオンいっぱい吸い込みたいよね」
女B「分かるー!」
女A 「近くに〇〇滝ってあるけどどうかな。でも隣県にはマイナスイオン20000もある滝があるんだって!」
女B「すご!めっちゃ気持ち良さそう。断然、隣県の滝でしょ!」
この2人の女性が2つの滝で迷った時、隣県の滝を選んだ決め手は「マイナスイオンが数値化」されているかどうかだけでした。
そしてすごく気持ち良さそう!というイメージを起こしました。
「マイナスイオンを数値化」しただけで、隣県の滝は、近くの滝よりも大きく差別化したのです。
地方の観光地では「たくさんの綺麗な滝があるから来て!」というところがあります。
実際に訪れると、本当に素晴らしい滝であることが多いです!
しかし、なぜ観光客にその魅力が伝わらないのか…なぜ頑張っても伝わらない、、それが疑問でした。
その理由の一つに「私たちは強烈な体験(のイメージ)を提供出来ているか」という問いに耐えられないことがあると考えました。
情報過多な今、
そのスポットを「知っている!」から「行く!」までにはかなりのエネルギーがいるようです。
今回の例の滝めぐりも、
日本全国には多数の滝があり、
「自然の滝を体験においで!」と地元の人に言われても
観光客の「そこへ行くエネルギー」には及ばないようです。
地元の人にとって、そこを訪れた私にとって、
どれだけその滝が素晴らしいか!を語っても伝わりにくいのです。
私が一生懸命伝えたとしても、その人数には限界があります。
より多くの人に伝えるためには
「どれだけその滝が素晴らしいか!」を直感で分かるように工夫する必要があります。
これが旅という商品の伝え方の難しさだな、、とつくづく痛感しています。
だとしたら!!
同じ滝めぐりでも強烈な体験(のイメージ)を作れば、そこに強烈な行くエネルギーが生まれるのです(差別化ですね)
水が綺麗!が自慢な滝なら…
水を飲み比べ!!という企画をしてみる。
水質の良さを比較してみたり、数値化したりとか。
→訪れた際の帰りに水のお土産に繋げられるかもしれない。
ほかにも、
氷瀑がみれるとか、滝打ち修行体験とか…。
これらはあくまで思いつきの一例ですが、
こうやってより具体的にすれば、その土地に合った滝の魅力はもっと伝えられるはずです!!
なんでもいいのです。
「一日に2組しか入れない、徹底管理したありのままの滝」
これ、聞いたらなんか行きたくなりませんか?
すごい綺麗な滝なのかな…と想像してしまいますね。
それが旅行者の〝動機〟になるのです。(もちろん嘘はいけません笑)
そして「1日に2組しか入れない、その2組になってきました!」という「強烈な体験」がストーリとなり口コミされていくのでしょう。
袋田の滝や、那智の滝など、滝自体が強烈な体験(のイメージ)を持つものであれば、それだけで観光客は来てくれます。
しかし、それ以外の多くの滝は「滝」だけに依存せず、「滝」の特徴を使った観光体験コンテンツを作る必要があります。(強烈な体験)
それが「強烈な体験」のイメージになり、伝わっていくのだと思います。
私のわずかばかりの滝スポット知識の中で、行きたい!と特に思った滝を紹介しておきます。
・横谷峡(蓼科)
→マイナスイオンの数値化
→氷瀑の滝、綺麗な滝の動画を配信しイメージさせてくれるなど。
・清水寺の滝(京都)
→言い伝えが元からあるものですが、3本の滝が願いを叶えてくれる。
ご利益のある滝
滝に限らず「良いところ」を感覚ではなく、具体的に伝えられたらもっとお客様をお連れ出来るかも!と思うこともよくあります。
そんな魅力的なスポットをより伝えられるように地元の方と一緒に力を合わせるのも私の仕事だと思います。
日本の観光地、ほんといいところたくさん!!なので。