こんな観光地に行きたい!!

旅行社に入って気づいた日本の観光の可能性と私に出来ること

コラボレーションと観光について

今回のテーマはこちら。

コラボレーションと観光について」です!

 

USJが劇的に来場者数を増やしたことはご存知ですか??

 

有名な話なので、ご存知の方も多いかと思います。

その理由のひとつに、「映画だけのテーマパーク」から「世界最高を集めたテーマパーク」にシフトチェンジしたことがあります。

これによって、ワンピースやコナンなど人気アニメとのコラボを実現しています。

ワンピースファンやコナンファンをも獲得したのです!

今までUSJに関心の無かった人でも行くきっかけになったし、「USJ分かってるじゃん」みたいな好感度も上がったことでしょう。

 

観光地でも、最近コラボレーションをしている事例が多くあります。

USJと同じく、その世界観をリアルに楽しめるのは非常にワクワクするものです。

みなさんの地元観光地に何かの人気アニメや映画の世界と組み合わせることは出来ますでしょうか。

要素がぴったり合えば、大きな話題になります。

 

ただ、予算の問題も出てきますよね…

ワンピースなどの大人気アニメなどとコラボしようと思うと想像以上の額が動くことでしょう。

「コラボレーション」とは、こうした巨大なファンがいるコンテンツだけではありません。

 

例えば、日光東照宮に行った時に、

ある人から見ると「歴史視点で面白い日光東照宮

別のある人から見ると「建築目線で面白い日光東照宮

があるわけです。

歴史タレントさんや建築家さんなどとのコラボも、考えようによっては新たな顧客獲得になるかもしれませんね。

 

私も観光業で「コラボ」をしたことがあります。

そこで分かったのは、「徹底的にターゲットに合わせる必要がある」ということです。

さきほどの「建築目線で見る日光東照宮」の場合、

ここで「建築ファンの方!でもあまり詳しく無い方もご参加いただけます」みたいな売り方は効果が大きく下がります。

「建築好きでなければ分からない世界をご堪能あれ!」くらい絞ったほうが当日の満足度もあがるということです。

 

静岡県にある、大井川鐵道の「トーマス号」は非常に成功した例だと思います。

もう誰がみてもトーマスですもんね!これは子供が喜びます!

ここまで徹底して「世界観を作り出す」ことですね。

そこにワクワクが生まれるのかもしれません。

 

私も考えてみます。

 

※記述は私見です。

観光地は「欲求」と「必要性」を作り出そう!

今回のテーマはこちら!
「観光地は「欲求」と「必要性」を作り出そう!」


企業のマーケティングでは、「欲求」と「必要性」の両方、もしくはどちらかを高めないと集客は見込めない。
と言われることがあります。

よくあるダイレクトメールの反応が薄いのは、この2つが欠けていることも原因のひとつです。

欲求とは、顧客が「あなたよくわかっているわね!それよ!私が欲しかったのは」というようなものです。

身近な例では、アップルのiPhoneでしょうか。
スティーブ・ジョブズは「多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ。」と名言を残しています。

必要性とは、「今すぐ必要なんだ!」と思わせることです。
身近にはキャンペーンなどもありますが、
育毛剤のPRで「後悔した時はもう遅い」みたなやや煽りのキャッチはこちらに分類されるかもしれません。
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これを観光に置き換えて考えてみようと思います。

観光でいう「欲求」は、過去の記事で多数書いている通り、観光客が本当になにを望んでいるのか。
ということを知ることが必要になります。
今、私個人としては、「つながり」になるような、
テーマ旅はすごく良いと思っています。

「必要性」は、花などはひとつですよね。
今の季節しか見れない景色というのは、「急がなきゃ!」と思います。
また、「これからPRをしていきます。混む前に、この景色を独占ください」
みたいなキャッチも「必要性」になりますね。

いくら商品がよくても、「強烈な欲求」と「強い必要性」をいかに作り、理解していただくかが大切ですね。
先日、私が髪を切りに行った時も、
「一部パーマは3月末まで!!」みたいなチケットを見つけて、すぐに予約した覚えがあります。
ちょうどパーマをかけたかったこと、カットのみより料金が高くなるので安くなるといいな(欲求)という気持ちと、3月末まで!!という必要性にやられました笑

みんなが旅行に出かけるシーズン前に、
しっかり戦略PRしていきましょう!

旅行する時は、スマホとカメラを忘れてみてほしい。

今回のテーマはこちら。
旅行するときは、スマホとカメラを忘れてみてほしい
です。

私も観光業に関わっているものとして、
一つの観光というものの変換点なんだと思う反面、だからこそ手放してほしいとも思うツールがあります。

「カメラとスマホ」です。

私も、旅行に忘れただけで、全てが終わったような感覚になってしまったことがあります。

日頃、インスタ映えツアーとかSNSを活用して観光を盛り上げよう!とか言っている私が、
矛盾したことを言うかもしれませんが、時々感じることでもあります。

今日は、ひとりの旅行好きとして語っていると思って頂けたら幸いです。

私も、旅行の時はスマホとカメラは忘れません。

しかしある時、ふと気がついたのです。

「あれ、SNSに載せるために一生懸命なにやってるんだ??」

私が見ていたのは、スマホ越しの絶景。

しかし、スマホの奥には、心突き動かされる絶景が広がっています。

その新鮮な空気すら、意識して吸っていないことに気づきました。

インスタに載せるために観光地を選び、現地でもSNSに載せるために一生懸命写真を撮る。

本来は、逆だったはずです。

自分が行きたいところを心のままに選び、感動する。
でも、あまりにも絶景だと、
「どうしてもあの人にも見せたい!」
と衝動に駆られてカメラを向ける。

最初に書いた通り、これは「時代」なのだ。
と言われれば反論できない。

でも、もう一度、心で感じる旅行を楽しんでほしいとも思っています。

そうすれば、きっと、
旅行するたびに幸せになって、もっと世の中が良くなるはずだと信じています。

私はそれに気付いてから、

大好きな旅の魅力、五感で感じたい!

と思って旅に出ています。

もし共感いただける方がいるなら、
一緒に、
スマホの電源を切って、目や鼻や耳に記憶させませんか。

そして、
思い出しニヤニヤしながら、「言葉」や「身体」でその良さを語り合いませんか?笑

早く楽しい旅に自由に出かけたいものですね。

「あっこの香り!!」で行きたくなる観光づくり

今回のテーマはこちら。

あっこの香り!!が作り出す観光」についてです。

 

少し前の話になりますが、

マクドナルドで注文の際、

ついでにポテトはいかがですか??

と聞かれてました。

はい。お願いします。

と思わず答えてしまいました。

 

これは、店内にポテトのいい香りがしていたために、つい食べたくなってしまったのです。

「やられたなっ!」と思いました笑

 

このように私たちは、ほぼ無意識に嗅覚によって行動をしていることが多くあります。

これをブランディングに生かしていこうというのが、「香りマーケティング」です。

 

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身近な例では、「ANA」ですね。

ANAでは、全国14カ所の空港にヒノキやローズマリーなどの特別に調合した香りを用いています。

またおしぼりにも同様の香りを付けることによって「リラックス」を演出しています。

 

結構分かりやすいのが、ショッピングセンターなどに多数出店するファッションブランド「AZUL」ですね。

黒色を基調とした店内からは、特別な香りがして、「あっ近くにAZULがある!」と分かります。

 

 では、観光に置き換えて考えてみようと思います。

 

実際、先ほど紹介したANAのほかにホテルで香りに着目した事例もあるそうです。

このように企業ブランディングとして香りを活用する事例はいいですね。

例えば、韓国の空港はキムチの香りがすると言われます。

これも「あー韓国に来たな!!」と嬉しい気持ちになりますね。

知らぬ間にキムチを買ってしまった。

なんてこともあるかもしれません。

 

観光客の歓迎は非常に大切です。

そこに「香り」という点でブランディングをしていくのもひとつかもしれません。

香りというのは好き嫌いがはっきり分かれるので、新たな香りを作り出しブランディングしていくのはかなり専門的な知識が必要です。

しかし、キムチが有名な土地でキムチの香りがするとか、温泉地で温泉の香りがするというのは嬉しいと思う人は多いかもしれません。

※旅行社だから分かる「満足度」の高い観光地の特徴のひとつです。

 

kanko8811.hateblo.jp

 

ツアーでも、視覚に訴える「インスタ映えツアー」などは多くありますが、

「香りを楽しむツアー」というのは少ないですね。

絶景などであれば、動画や画像でやや満足していしまう可能性もありますが、

 

電車を降りたら、この香り。来たら、きっとハマる

的なキャッチフレーズがあったらヤバイですね。

行くしないですね!笑

 

旅行先=美しいもの(視覚)、美味しいところ(味覚)

だけではありません。

もちろん、視覚と味覚は大きいですが、

嗅覚・触覚・聴覚で訴えるという方法もあることを考えさせられました。

 

新たな切り口で、観光地やツアーを売ることは出来るかもしれませんね。

 

 

※記述は私見です。

 

 

 

 

 

旅行は、老化による〝怒りっぽさ〟にも効果的だった!?

今回のテーマはこちら。

旅行は、老化による〝怒りっぽさ〟にも効果的だった!?

 

年齢を重ねてくると、怒りっぽかったり、頑固になったりすることがあります。

周りから見ると、「何でだろう?」と思うことですね。

 

実はこれは、前頭葉の萎縮が原因のひとつと言われています。

またセロトニンの分泌が少なくなっていることも原因です。

 

セロトニンは安心ホルモンと言われていて、これが低下することで「老人うつ」になってしまうこともあるそうです。

 

そこで、効果的なのが、どんどん新しい人に会うなどという認知負荷を加えることだと言われています。

歳を取ると、人と会うのが億劫になってしまう方もいらっしゃいますが、認知負荷を加えるためには一人よりも「誰か」とコミュニケーションを取ることがいいそうです。

色々な情報を脳に処理をさせてアウトプットするという行為が有効で、まさに、旅行も最適です。

 

新しい人やものに触れたり、地図を読んだり、時間感覚などあらゆる負荷がかかります。

さらに、歩いたりすることで運動になったり、美味しいものを食べることで幸福を感じたりと刺激がたくさんあるのです。

ちなみにセロトニン分泌のためには肉やナッツがいいそうですよ。

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こういった脳を刺激した人は、脳が元気なままです。

よく高齢になっても全く脳が衰えていない。という方を見ますが、意識的か無意識的か、脳にとって刺激的な毎日を送っているのでしょう。

ツアーでも80歳を超えても、頭の回転が早くて驚かされることがあります。

 

なので、出来る限り、外出する・旅行するという行動は非常に有効です。

今は、介護旅行という分野が発達してきています。

自分で歩くことなどが困難になって、旅行を諦めていた方を対象に、介護福祉士が同行したり、介護のプロっフェッショナルが行程の中で、困難なところは無いかということをチェックした安心なツアーです。

 

新しい景色やものに触れた時の快感は、気持ちがいいものですね。

私自身も、親などには「旅に出よう」と進めています。

それは、必ず人生に花を添えてくれると心から信じています。

親を連れて行く時は、お金は考えないようにもしています。

お金では変えられない、最高の時間もあるものです。

一流のレストランで食べることは、それ自体が思い出になりますもんね。

 

早くコロナが終息することを祈るばかりです。

 

※記述は私見です。正確なデータや情報が必要な方は専門家にご相談ください。

 

「ここが最高!」と言われたら行きたくなる理由

今回のテーマはこちら。

「ここ最高!」と言われたら行きたくなりますよね!

です。

 

先日、友人とオンライン飲み会をしていた時のこと。

「〇〇の温泉はすごい気泡で炭酸風呂として最高なんだよね。さらに、近くの川をよく見ると気泡がプクプクしていて、自然で湧き出ているんだなと思ったんよ」

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こんなような話を30分くらい聞いておりました。

近くの温泉地の話だったのですが、温泉の魅力から見るポイント、近くのご飯屋さんまで全てオススメを教えてくれて、「あー行きたい!」となりましたよ(笑)

 

こういうことってありませんか?

私は知人から聞いたところにすぐ行きたくなってしまうという習性があります(笑)

 

 

ちなみに、どうしてこういう「行きたいなー!」と思ってしまうかは科学的に説明出来るんですよ。

 

実は、脳科学では「脳は面倒くさがり」といわれる事があります。

出来るだけ考えたくない。という性格なんですね。

なので、旅行計画について実に7割が面倒くさいと感じているという調査も納得です。

 

さて、そんな脳の性格とピッタリ合っているのが、「実演販売」です。

テレビショッピングなどでも毎日のように見ますね。

あれも見ているうちに買いたくなります。

それは「これこそが一番!」とか「厳選したものだけをオススメしています」とかというメッセージを脳が受け取るからなんですね。

 

さらに、「口コミ」という効果も強いです。

口コミは「非営利」なので、マスメディアや広告よりも信用が高いようです。

いい意見も悪い意見も掲載されているネットの口コミサイトは信用してしまうケースも多いのではないでしょうか。

 

科学的な説明はこれくらいにしておいて、

私はオンライン飲み会が終わった後もずっとその名所を調べていました。

多分、テレビでやっていたらそこまで興味は持たなかったかもしれませんが、友人のオススメには負けますね。

コロナが落ち着いたら、ゆったり温泉旅行に出かけようと思います。

 

 

※記述はすべて私見です。

旅行に行く前に最も参考にするのは〇〇だ!

今回のテーマはこちら!

旅行を計画するときに最も参考にするのは〇〇だ!

です。

 

みなさんは、旅行の計画を立てるときに何を参考にしますか?

雑誌・インターネット・観光協会に問い合わせるなどですかね。

目的地を決める段階ではどうでしょうか。

 

実は2004年と少し古い調査ではあるのですが、

最も参考にされているのは圧倒的に「口コミ」なのだそうです。

観光客はほぼ必ず「旅行に行った思い出」を良いことも悪いことも人に話す(最近ならSNSに投稿するも含めて)ことが分かっています。

調査の結果からいうと、いかに「良い口コミ」を流してもらって、私たち観光業者が知らなかった人たちにまで「行きたい!」を伝達させるかが重要ですね。

メディアや広告などを使っての告知やイメージングもかなり有効なのは言うまでもありませんが、「口コミ」の方が圧倒的に信用度があります。

そこには「非営利」という口コミの特性があるからかもしれません。

 

ただ、圧倒的1位の「口コミ」も最近はやや減少傾向で、「インターネット」が急激に伸びてきました。(今ではインターネットが1位という調査が多いようです)

これは、観光地の公式ウェブサイトや情報サイトが沢山見れるのに加えて、

SNSや口コミサイトの急増も理由のひとつと考えています

知らない人の「口コミ」とはいえ、そこには「非営利」な関係があるので信用度は高いところでしょう。悪い口コミも良い口コミもしっかり表示されるシステムに信用が置かれているのかもしれません。

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ちなみに、このような「口コミ」が含まれているサイトは、含まれていないサイトよりも旅行者が予約手配のために多くアクセスするということが調査で分かっています。

 

先日書いた「SNSにあげたくなる観光地」にも書いた通り、旅行後に「言いたくなる」「伝えたくなる」仕掛けをする観光地はうまくいっています。

一人来た観光客が、帰った後に「口コミ」をし、2人3人という人を連れきてくれるという流れなのですから当然です。

最近は若い人だけが利用するSNSではなくなって来ているので、そこをしっかりデザインするというのは重要かもしれません。

(過去の記事はこちらをご覧ください)

 

kanko8811.hateblo.jp

 

ツアーでもツアー全体の魅力に加え、観光地でも「お客様が帰った後にどう伝えるか」ということも考えられるでしょう。

それ答えは、お客様のしっかり喜ばせるということに繋がるでしょう。

 

私自身もしっかり考えてみようと思います。

 

※この記事は観光学の書籍・調査をもとにした私見です。正確な情報が必要な際はご自身でご確認ください。