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観光の動機ー道具性理論〜成功事例〜

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観光の動機ー道具性理論〜成功事例〜

 

前回の記事で「道具性理論」の概要と重要性について考えてみました。

道具性理論とは、「目的地に行ってしたいことが出来るなら行く!出来ないなら行かない!」という理論です。つまり動機の実現性のことだという話でした。

 

kanko8811.hateblo.jp

 

今回は、その道具性理論の観点から成功事例を見てみたいと思います。

日本の真ん中、岐阜県にある下呂温泉

ここは、年配の方から若者までかなり人気の温泉地となっています。

日本三名泉というビックな肩書きがあるのもそうかもしれません。

 

観光客は、

例えば、リラックスしたいと思ったときに、実際に行ける範囲でそれを実現出来そうなところを考えます。(行ける範囲は人それぞれで日帰りもあれば宿泊もあります)

温泉に入れるところ!でまず頭に浮かぶのはどこでしょう。

岐阜県が行ける範囲の人からしたら、「下呂温泉」が候補に上がるのは間違いないですね。

さらに、リラックスしたい人は「自然」を満喫したいと思った人が、岐阜県で浮かぶところはどこでしょうか。

飛騨地方ですね。(下呂温泉も飛騨地方です)

岐阜県飛騨地方には、動機の実現性の高いスポットが多く揃っていますね。

 

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下呂温泉がすごいところはもう一つあります。

「温泉」のイメージは大人の方がゆったりする。というイメージがある人もいるかもしれません。

そこで「インスタ映え」「食べ歩き」といえば、下呂温泉

というイメージを作ったことで、若者層も急増し、全世代から愛される温泉街へと変化しています。

 

道具性理論のように「動機→どこなら実現できるかな」と考える場合、その〝動機〟を満たす観光地でなくてはなりません。

例えば、「うちはたけのこが産地だから、たけのこの町にしよう」としたとします。

しかし、「たけのこが食べたい!」という動機で観光に出る人がどれほどいるでしょうか。

もちろんたけのこファンに来て欲しい!という目的なら別ですが、多くの観光客を取り込もうと思ったら少し困難な気がします。

観光地のイメージは極力、巨大な動機を狙った方がいいと考えています。

巨大な動機は「非日常を体験したい」「リラックスしたい」「学びたい」「SNSに載せたい」「仲を深めたい」などです。

「たけのこの産地」であれば「かわいい、たけのこキャラが町中にあって、町全体がたけのこランド」みたいになっていたら、若者層は写真を撮りにくるかもしれません。

 

地元の名産をそのまま売るのではなく、いかに巨大な動機に変えて客層を増やすか。ということを考えることの重要性が分かりました。

これはツアーでも生かせそうです。

 

※記述は私見です。

道具性理論などについては観光学の書籍、データを参考にしております。正確なデータが必要な場合はご自身でお確かめください。