観光客は前例をもとにプランを立てるらしい!
今回のテーマはこちら。
「観光客は前例をもとにプランを立てる?」
についてです。
旅行で「どこに行こう!」と決めるのは楽しいものですが、
「計画を立てるのは面倒くさい…」と感じている人も多いそうです。
実に7割がそう感じているというデータがあります。
そこで、多くの方は、「過去に行った旅行の成功したケースをもとに計画を立てる」ということをしています。
これを、「ケース依拠的プランニング」といいます。
予算・状況・同行者など様々な状況を前提に、前回のケースをもとに計画を立てていくのです。
それは「リスク回避」と「労力を抑える」ためです。
リスク回避は、〝旅行自体の失敗を避けること〟です。
例えば、片思いの彼女とのデートを想像して見てください。
「どこ連れて行ったら楽しんでくれるかな…」と色々考えますね。
このデート、失敗は出来ません!
そうなった時、あなたは未知の挑戦に出るでしょうか。
たいていは「前回のデートでこれで成功したな」とか「グループで行った時にあのスポットを女友達は喜んでいたな」「日帰りの方がいい」「車の方がいい」「会話に困らない場所の方が反応がいい」
などと過去の旅行経験をたくさん思い出して計画を立てるものです。
「あの男、女を落とす時はいつもあの手段を使うよな」
なんて噂もたまに聞きますが、それはリスク回避という観点から見ると当然なのです。
同じように一人で行く時も、親子でも、友達同士でも「労力を抑える」「リスクの回避」のために、それぞれの状況に合わせた「過去のケース」をもとに多少の修正を加えながら計画を立てていくのです。
型があって、その中身を毎回チョイスしていくようなイメージです。
そうなると、旅行経験の多い方が旅行の成功確率はあがる?
その通りです!PDCAサイクル(計画→実行→振り返り→改善)を繰り返しているということなので、当然です。
状況によって最適なケースを判断するのが「ケース依拠的プランニング」ですね。
例えば、友人と行く時は「マイカー」の人が、家族旅行の時はいつも「バスツアー」ということもあります。
その状況は、個人にしか分かりませんが、複雑な条件が組み合わさって「最適な過去のケース」を検索するので、少しややこしいです。
ちなみに、
旅行大手HISは「若者に海外旅行をもっと楽しんで欲しい」という想いがありますが、
実は若いうちにHISを利用した方はハネムーン旅行もHISで依頼するというケースと聞いたことがあります。
なので、観光地や旅行会社は「まずは一度来てもらう→満足してもらう(成功体験を与える)」ということが継続的に集客するひとつのヒントなのかもしれません。
ただし観光の意思決定プロセスには多様な方法があり、私含め多くは「ケース依拠的プランニング」だと思いますが、その時の状況(予算等)・目的・性格など様々な理由によりその意思決定のプロセスは変わりますので注意してくださいね。
観光客の意思決定のプロセスのパターンを知ることにより、
初めて行く時、参加する時にどんな事が不安なのかが分かりますね。
私自身も、ツアーに参加した事がない人にとって初参加は「リスク」であり「労力」であるということが分かりました。そこそこのハードルがあります。
ただ、そこを乗り越えたときには「過去の成功体験」になるので次回も選んで頂ける可能性は上がりますね。
考えていこうと思います!