こんな観光地に行きたい!!

旅行社に入って気づいた日本の観光の可能性と私に出来ること

バスツアーは〇〇を対象に企画するべき?

今回のテーマはこちら!

バスツアーは〇〇を対象に企画をするべき?

 

これは昨日の記事で述べた「若者から高齢者までの全体の好感度を上げていく仕掛け方」という話のバスツアーの事例です。

(昨日の記事である「好感度を上げる仕掛け」についてはこちらからご覧ください)

 

kanko8811.hateblo.jp

 

今回のお話は、 もちろんバスツアーだけでなく、観光地の好感度を上げることにも役に立つと考えていますので、ぜひお読みくださるとありがたいです。

 

さて、

観光の顧客として大きいのは

「生理的欲求」を動機として旅行する方の多い、旅行経験の浅い方です。

例えば、

「一年に数回の旅行を楽しみにしてます!」という方ですね。

こういった方は、「生理的欲求」すなわち「食事・休養」を主な動機として旅行される傾向があります。

なので、〇〇ウォーカーや旅番組、お値打ちなバスツアーなどには「グルメ」をテーマとしたほうが売れるのです。

 

こういうと一部の観光関係者にこう言われます。

なら、うちのツアーもグルメで行こうよ!

 

待ってください!

それもいいですが、

逆に市場規模が大きすぎてターゲッティングしにくいし、競合も数えきれないほどいますよ。

グルメツアーは実際人気なので良いのですが、戦略的にいくなら少し考えたほうがいいです。

 

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そこで提案しているのが、ニッチな市場を多く獲得していくという手法です。

つまり、熱いマニアがいる層を狙っていくということですね。

例えば、歴史、鉄道、車、カメラ、アイドル…とかですね。

 

歴史であれば、

歴史コミュニティツアーとして、歴史の専門家とともに歴史ファンのためのツアーに行きます。

そこでの食事は、もしかしたら地元食材を使った「信長御膳」を作ってもらう(もしくは既にあるところへ行く)のもいいかもしれません。

 

こうして歴史ファンからの「好感度」を獲得していくのです。

当然、マニアの方の「楽しかった!!」が全てなので、出来れば歴史に詳しい方を交えたほうが満足度はあがると思います。

 

次に、鉄道コミュニティ、カメラコミュニティ…と展開していきます。

そうしているうちに、昨日の記事で書いた「若者から高齢者まで全体の好感度」が知らぬ間に上がっていくのではないでしょうか。

若者にマニアの多いコミュニティツアー、年配者にマニアの多いコミュニティツアーを作っていくのです。

 

ちなみに大手旅行会社では、クラブツーリズムさんは「テーマ旅」として古くからやられていますね。

私のまわりの旅行社さんも最近は少しずつ取り組んでいることを感じています。

 

私も、満足度の高い旅行をして頂けるように努力していきます。

一つの意見として参考までにどうぞ。

観光を盛り上げましょう!